歴史から学ぶ 〜本漆に挑戦!〜
紀州漆器では大量生産・大量消費型の安価でかつなかなか使える商品を作ってきた歴史があり、漆塗りをポジティブに不採用にした経緯があります。
しかし昨今の流れにおいては経済的価値である(利益を生む部門)と同時に文化的価値(文化を育む部門)が大事であると痛感しております。
当社も参画するKISHU+はどちらの要素も入りうる新しい価値を生み出すのではないかと思い取り組ませていただいている中で、やはり立ち返った「過去(歴史)を学ぶ」をしなければいけないのではないかと考えております。
ちょうど市の取組みにおいて「後継者育成事業」が始まり、店長の山家優一も手を挙げ参加させてもらいました。
従来の本漆による昔ながらの製法で漆器を一から作るという取組みです。
もちろんこれまでの過程において成長してきた漆器製造法を否定するわけではなく、よりポジティブに紀州漆器の強みを伝えるためにも立ち返る必要性があるのではと感じ参加させていただきました。
このような取組みがどうなっていくのかはわかりませんが、このような機会をいただけたことに感謝を感じております。
(写真は工芸士さんによる漆の漉し方の実演と乾漆という漆が固まった粉状のもので仕上げた製品)
店長:山家 優一