ミャンマー漆器の産地バガンへ part3
さてさて、3日目。。
1日目2日目とミャンマー漆器の聖地バガンでの漆器の技術、可愛らしさを見て、
ちょっとしたエッセンスを加えるだけで非常に面白いものになるのではと思いました。
お椀や汁椀、お盆、ぐい飲みお猪口などの生活用品。
素材も竹製が主流で、馬の尻尾を編んだものなど日本では作っていない面白い方法で非常に有意義に見学ができました。
が、、しかしずっと感じていたお店での価格の高さ。
もちろん工業化が進んでおらず、ほぼ100%をハンドメイドを行い、大量生産もできず、効率も悪くなることによりコスト高は仕方ありませんが、
それにしても高い。。
よくよく見ると、賃金の低さに比べて、お店や問屋がかなり搾取しているとのことでした。
そういえば家が大豪邸。。
そしてバガンは観光地なので、ツアーガイドがお店に連れてきて購入した場合最大30%程度のマージンが支払われるので、そのマージン料をすでに乗っけているとのこと!
これも由々しき問題だな、、
そしてここに来て観光地として成長しているバガンにおいて、外国人向けにホテルやレストランが乱立。
漆器職人よりも楽で、簡単な仕事が増えている(wifi完備しているホテルでしゃべりながら、寝ながら接客やベッドメイキングをしている)ことによる漆器職人の減少。
そしてそれを見て見ぬ振りする経営者たち。。
最終日はバガンにある国立の漆器学校(大学というより専門学校?)へ行き、先生とお話をしましたら、
上記の問題点について悩まれておりました。
ツアーガイドへのマージンが0にならずとも一部職人に還元されれば、、その技術力をしっかりとお金に変わると現地民も理解すれば、、。
要はホテルの接客をおしゃべりしながら、スマホを触りながらする方が給料がいいわけです。それも2倍ほど。。
そりゃ漆器職人が減る一方ですし、生産数が少なくなるので、少しでも利益を得ようとさらに商品値上げをするわけです。
バガン漆器、、、面白い産地ではあるのですが、もっと根本から変えないとデザインを依頼しておしゃれな商品を作ることができても、
将来はないなと感じました。
日本でも似たような状況ではありますが、最近ではインターネットやSNSの普及により、
製造メーカーや工房が知恵を絞って独自展開している企業も目立ちます。
ミャンマーはまだまだそこまでいかないでしょう。。
最終日に少し暗い気持ちになりましたが、逆を言うと解決策がまだあるだけいいですね!
ラオスなどのように衰退しほぼ滅びている産地もあります。
ミャンマー漆器、バガン漆器が少しでも発展できるように微力ではありますが、
貢献していきたいと再認識させていただきました。