漆器のお手入れ方法
皆さま「漆器」をお持ちでしょうか?
漆器と聞くと、お椀やお盆などを思い浮かぶ方が多いかと思います。
それらは職人さんが数か月かけて作り上げていくために高級品で、生活様式が変わった現在において取り扱いの難しいもの、というイメージがあるようで、
日々たくさんの方からお問合せをいただきます。
そんな「漆器」ですが、うるし塗り製品や「合成漆器」と言われる価格をお手頃で普段使いには持ってこいの商品などにおいてお手入れ方法が全く違います。
また木製や樹脂(プラスチック製)などにおいても取り扱いの方法が大きく異なります。
なんと「漆器」なのに食洗器もOK、電子レンジもOKというものまでございます。
本日はそんな「漆器のお手入れ方法」についてご紹介させていただけましたらと思います。
素材や塗りによっても若干異なりますが、一般的には以下となります。
漆器のお手入れ方法
漆器の洗い方・拭き方
- 1. 台所用中性洗剤を使って、やわらかいスポンジで洗っても問題ございません。
- 2. 木製素材の場合は、水に浸け置きしないでください。長時間の放置は禁止です。
- 3. 陶器などの他の食器などとぶつかると塗りが剥げたりする場合がございますのでご注意ください。
- 4. 洗い終わったら、自然に乾かすよりも布巾で拭いてください。
- 5. 水気を拭き取る際、水がたまりやすいところは特に気をつけて拭いてください。
漆器の保管方法
- 1. 紫外線は塗り面によくないので、直射日光の当たらない食器棚に収納してください。
- 2. 重ねて収納して傷や衝撃が気になる場合は、漆器と漆器の間に布や紙などをはさんでください。
その他、漆器を使用時の注意点
- 1. 器を誤ってご使用頂いた場合は、商品を破損したり、怪我をする場合もございます。商品本来の用途、使用目的に沿って正しくお使いください。
- 2. 直火、電子レンジ、オーブン等でのご使用はしないでください(電子レンジOKの商品は商品説明分に記載しております)。
- 3. お椀やカップなどに、熱いものを入れていただいても結構です。
- 4. 漆器に割れやひびが入った場合は、お早めに新しい漆器への交換をお勧めします。
- 5. 低温度でのご使用は問題ありませんが、冷蔵庫に入れてのご使用した場合、漆器を乾燥させるため、ひびなどが発生する場合があるのでご注意ください。
- 6. 漆器を水につけたまま、あるいは水分のあるものを入れたまま、長い間放置しないでで下さい。
- 7. 漆は元々強い塗りなので、お酢や油ものを入れて頂いても、問題ありません。
但し、保存用として入れたままお使いになることはお薦めしません。
以上、本日は当店をご利用いただくお客様から多いお問合せの際にお答えしている内容をまとめてみました。
色々と書いておりますが、当店の漆器製品は取り扱いの少し難しい漆塗り製品より、ウレタン塗りやカシュー塗りといった合成漆器が主流で販売しています。
もちろん漆塗り製品より品質は劣ってしまうのですが、その分ご家庭でも気軽に楽しんでいただける価格でのご提供が実現でき、
かつお手入れも簡単!食器洗い時もジャブジャブと洗っていただけます。
この記事を読んでいただいて、お一人でも多くのお客様が「初my漆器」を持ちたいなと思っていただければ嬉しいなと思います。
「漆器は扱いが難しい」、「漆器のお手入れ方法は面倒くさい・・・」という認識を少しでも変えることができればうれしく思います。