初ラオス出張 ヴィエンチャン編
こんにちは、山家漆器店 店長の山家優一です。
タイトルにあるように、初めてラオスの地を訪れました。
和歌山県と和歌山JETROが主催するビジネスミッションに声をかけていただき、直接実績もまだないことや、ラオスという国柄、現状のビジネスを展開するのは難しいのではないかなと感じましたが、
何よりも行ったことのない国だったこと、JETRO和歌山所長が前JETROラオス所長ということで色々な方々を紹介していただける機会だったこと、そして単純に行きたい国であったこと(笑)、を考え参加することにしました。
まずラオスという国の概要ですが、、
ラオスはメコン川が横断する東南アジアの国で、山岳地帯、フランス植民地時代の建築物、山岳民族の集落、仏教の僧院などで知られています。首都ヴィエンチャンにある仏塔タートルアンには、仏陀の胸骨が収められているとも言われています。その他にも凱旋門アヌサーワリー パトゥーサイや、食べ物、衣類、工芸品の店がひしめき合うタラートサオ(朝市)があります。
Goole先生によるとこういうことでして、タイやベトナム、中国などに囲まれた東南アジアの国の一つです。
僕が以前駐在していたミャンマーにも少し隣接しており、仏教の文化やご飯など似ている文化も多く感じました。
本日はそんなラオス出張での出会いや発見を記したいと思います。もちろん漆器業者として参加していますので、紀州漆器を紹介させていただいたり、ラオスの木工品や漆器の市場調査も行ってきましたよ!
今回はラオスの中でもヴィエンチャンという首都を他の企業や自治体の方々と周り、残り半分は一人でルアンパバーンという世界遺産都市を周る計画をしていました。残り半分のルアンパバーンは、他の方々がベトナムのハノイとホーチミンへビジネスミッションを行うとのことでしたが、個人的にすでに行ったことがあること、そして漆器市場はある程度見たことがあることなどから、今回はラオスに集中し一人残り、しっかりと見て帰ろうと思ったからです。
結果的にこれは大正解だったと思います。
2月9日関西国際空港発飛行機に乗り込み、ハノイ経由で夕方にはラオスヴィエンチャンに到着しました。
チェックインを済ませ、夕食ですが、その際にバーシーと言われるラオスの伝統儀式で祈祷師様に旅の武運をお祈りいただきました。
ラオスの食事の写真は撮り忘れてしまったのですが、とてもミャンマーよりも薄口で非常に食べやすかったと思いました。個人的にはミャンマーのほうがおいしいかな(笑)
翌日から色々と工程を組んでいましたが、午前中は自由をいただきまして、以前からTwitter上でご紹介いただき事前にアポを入れていた現地の日本人駐在員の方にお会いすることにしました。
僕もミャンマーにいたのでわかるのですが、表面上ネットで調べたり、ちょっとした有識者と話すだけだと本当に理解できないことが多く、現地に実際に住んでいる方々にざっくばらんに聞くことが最も早いし、情報の精度が高いという認識があります。
写真一番右が店長とその右がTwitterで知り合った桑原さん、他日本人2人
写真右から2番目の桑原さんは若いながらラオス駐在1年半ほどになり、この午前中だけでなく、他にもお互いビジネス上情報交換ができそうな木工業者の日本人をご紹介いただいたり、もう一日飲んだりと色々とお世話になりました。
ざっくばらんなラオス事情、僕はミャンマー事情(と言っても3年も前なのでもう古いんですが、、)などなどたくさん意見交換ができました。
その後はスーツにトゥクトゥクで在ラオス日本人大使館に向かうという離れ業をして(笑)、御呼ばれしていました在ラオス日本人大使の大使公邸での昼食会に参加しました。
(トゥクトゥクで大使公邸へ)
大使公邸はミャンマー大使公邸とは異なり、メコン川に面しており、外を見ると見える景色はタイという非常に面白くもある立地で、そしてとてもきれいな場所でした。
食事会は非常に和やかで、美味しい食事もいただき本当に楽しく過ごすことができました。
大使も大使夫人も、そして大使館勤務の方々も非常に良くしてくれ、色々と情報交換をすることができました。
(店長左隣が材ラオス日本人大使の竹若様)
写真からもわかるかと思いますが、本当に気さくで面白いお方でした。
そこから時間が進み夜は大きなビジネス交流会。ラオスからは100弱の企業や個人が集まり、和歌山とラオスのビジネスを進めようと意欲的な方々に集まっていただけたようです。
個人的に具体的にビジネスマッチングができそうな企業様はなかったのは残念でしたが、たまたま座った席(もしくはJETRO側の意図?)に、ラオスの手工業協会の会長一家が座っていまして、漆器や木工品、繊維業などハンドクラフトについて有意義なお話ができました。
タイもミャンマーもベトナムもそうだったのですが、どこも国の発展に伴い、ハンドクラフトに従事する若者は目減りし、需要も減る中で存続をかけて色々と試行錯誤をしているようでした。
以前チェンマイで漆器従事者と話した時と同じように何か新しいことをしなくてはこの先はないという意識はラオスに感じても非常に感じました。
その後セレモニーの終盤にラッキードローの景品くじがあったのですが、僕が持ってきた紀州漆器の屏風時計がなんとこのハンディクラフト協会の会長に当たるというサプライズがあり(仕込んでないですよ?)、大変喜んでいただけました。
なんと会長が持つ博物館に飾っていただけるとのことです。ありがたいです。
ハンディクラフト協会会長(店長右)とご家族とハンディクラフト従事者と
以上ヴィエンチャンでのビジネスミッションとなりました。どちらかというと連れて行っていただいて有識者と話すということがメインの工程でしたが、それでも話すべき人たちと話せたと実感しています。
そして、締めくくりに最初に記載した桑原さんに、こちらで木工職人として技術指導をしながら、ラオス産の家具作りにチャレンジしている山本さんをご紹介いただきました。
左から山本さん、店長、桑原さん
山本さんは87年生まれの同い年で紆余曲折あり現在に至るようですが、モノづくりをしたいという一心で日本の木工制作の学校に入り就職したのちにこの地に辿りつき、現在ラオス発の品質の高いモノづくりを行っているそうです。
二人に共通することはやはり情熱があり、とてもキラキラしているなと思ったこと。海外で頑張る若者って本当に素敵な方が多いんですが、ここラオス・ヴィエンチャンでも同じでした。うーーーん、たまに日本で働いてるとやっぱアジア駐在って最高だったなと感じますわ~懐かしい!笑
次回は個人的にも行きたかった場所、そして竹製品や木工品、漆器製品なども多く作られるルアンパバーンについて書きたいと思います。
素敵な世界遺産や街並みがあるので、観光もたくさんさせていただきましたが、やはり人生において旅は大事であるなと再認識もさせられた本当に素敵な地でした。それはまた次回のお楽しみで!